障害者雇用は入り口、出口とゴールは〇〇

2018.08.27

 【障害者雇用は入り口、出口とゴールは定年退職】

 主語は、障害者になると思われた方。
いやいや、やっぱり企業主導でしょ。
と思われた方、いらっしゃいますか。


 実は、障害者雇用って、企業と障害者双方のお見合いから始まる夫婦生活と同じです。

 入り口は雇用と書きましたが、きちんと言うと、
入り口は「採用計画」になります。

 では、出口やゴールは「定年退職」とした理由を次にみていきましょう。

【状態は常に変化する】
 
 総じて障害者雇用は、
「法定雇用率が定まっているので、国がいうから仕方がないよね」

「指導が強烈だから、1人はいれなきゃいけないから入れた」という感じが多いです。

というのも、0雇用の場合は、強烈な指導が入ります。
ゆっくり自社では、どんな合理的配慮ができて、どんな合理的配慮はできないのか。

どんな仕事をやってもらうのか。
どういう関わり方をするのか。
誰が、どんな風に指導するのか。
等、詳細を詰めずに募集採用をして、企業と障害者の方が双方途方にくれてしまうのです。

 私は、精神障害の方の就労フォローと定着に関わってきました。

精神障害の方が難しいと思われる理由は、
『障害が目に見えない』こと。

そうすると、企業は合理的配慮は何をしたらいいのか、どんな関わり方をすればいいのか、
病気について聞いていいのかが全くわからないので、とても不安になります。

だから、どうしてもせっかく入社した人財なのに、
「腫れ物のように接してしまう」事が多くなります。

 かたや、障害者雇用されたほうもですね、
実を言うと、やってみないと自分でもわからない環境や
仕事変化に対する症状や自分の身の処し方に翻弄されているのです。

 これは、障害者であろうとなかろうと、
新しい職場に入って、仕事を覚え、新しい人間環境になれ、
コミュニケーションを取ることを同時にやっていこうとすると、
適応(なれる)までに時間がかかるのは誰でも一緒です。

 ただ、障害を持った方は、一般の方よりいろいろ時間がかかる事が多いというのは、
特徴でもあるのです。

 会社からすると、1人入社した人に対して、
皆が名前などを覚えればいいです。

入社した人からすると、社内で関わる人数分だけ、人の名前や物のありか、
仕事など覚えるのでもう、ほんとに大変です。

 これらの覚えるべきことに、自分の障害や病気等の対処が加わっているんだな。

だから、自分でも気がつかない事もあるんだなと感じて頂けると、声のかけ方や接し方が変化しますでしょう。

 1つ例をあげましたが、あとは加齢の問題があります。

 現在定年60歳、再雇用制度もありますが、
平均的に障害者の方の体力などの衰えは、一般の方より『早い』です。

なので、入社した時はできていたけれど、数年経ったら、
この仕事をするのはきつくなってしまったというのは、多々あります。

 このような、障害者の方の定年は早まることが多いと踏まえた上で、
仕事内容を変える。
労働時間を短縮する。
通院を配慮する。
場合によっては、退職後の過ごし方を一緒に考えるとか、
キャリア(人生)プランを一緒に考える必要があります。

 これが、皆様のお子さん、お孫さん、パートナーだったら一緒に考えたいとおもわれるでしょう。

 そういうことが、これからの人材不足の時代には求められていきますね。

 【人は育て、育つと信じる】
 最初から、企業の望む通りの仕事ができ、
コミュニケーションが取れる人も、生産性が高い人が入社しているわけではありません。

 企業に既にいる社員や、仕事、社内での関わりの中で、その企業風土、
文化にあった人財になっていくのです。

 障害者雇用の出口とゴールは、めざせ!
『定年退職』

 人を育て、人財にし、生産性をあげて
御社を健康に、日本を元気にしていきましょう。
 
 私は、経営者側立場(当事務所の経営者)と
労働者であった時期と2つの立場から、
また、障害者として社会にフルタイム復帰をしたものの、
1時間半の異動にメンタル不調を経験したこともあります。

なので、経営者も、中間管理職も、どんな契約形式の社員さんも
全員会社の大切な人財としてサポートをすることができます。

 どうぞ、ご相談ください。
 
 去る7月31日、厚生労働省から別リンク
「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会報告書」がアップされました。

 当コラムは、資料を目通しして書いたコラムです。

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